2016.9時点の情報
高山反应 gāo shān fǎn yìng
日本では富士山の五合目で2300m、頂上で3776mです
長海(九寨溝)3101m
最近人気の海外旅行の目的地、南米ペルーのクスコ(Cusco 3000m)、ボリビアのLa Paz(3444m)、チベットのラサ(3749m)などへ行くときには特に注意が必要です。
高山病の症状
山酔い(AMS)は一番よく見られる症状で、1200~1800mの高度でも発症し、2700m以上の高さに急にのぼったときによくおきます。症状は二日酔に似ていて、頭痛や倦怠感があり食欲がなく、吐き気があり時には嘔吐します。この山酔いの症状が現れるのは遅く、普通高地に到着後6時間~12時間後に始まります。
高地脳浮腫(HACE)は山酔いが激しくなったものです。
この縦列歩行テストを行って線からはずれるようなら高地脳浮腫(HACE)があると考えて、すぐに高度の低い地点におろすべきです。
食欲が無い、吐き気、疲労感・脱力感、めまいやふらつき、睡眠障害、むくみなどが起こってきます。例えば、2500mの標高に急に登った場合、25%の人にこれらの症状が表れるというデータがあります。
脱水は血液の循環を悪くさせ高山病を招きます。
喉が渇いた事を目安に飲むようでは水分不足になる可能性がありますので、定期的に、がぶ飲みせずこまめに飲むことが重要です。
高山病になりやすい原因の1つはハイペースで登ってしまうことです。もし体力が有り余っていたとしても、急に高度を上げずに徐々に体を高度に慣らして行くことが大切です。
一口に”呼吸”と言っても、”浅い・深い”があります。富士山では空気中の酸素が薄いので深い呼吸を心がけて行っていくことが大切です。
疲れてきて呼吸が浅くなってくると酸素を多く取り込めず酸素が不足します。そこで、意識して深い呼吸をするようにします。
高山病に有効との薬
一つは
イチョウの葉エキスで、これに含まれている
テルペノイドやフラボノイドが活性酸素を消去する作用、血管を拡張する作用、抗炎症作用があり、これが高山病に効果的と言われています。
同じく血液循環を良くするものとして耳にするのはCMでお馴染みの”
救心”です。心筋に作用し、心臓機能を高めることことで脳を含める体内全体への血液の循環を良くすることを目的としています。
他には
ダイアモックス(アセタゾラミド)という薬があり、これは
脳の呼吸中枢を刺激することで体内に酸素を取りやすくしようとするものです。海外のトレッキングでは高山病の予防や治療に使ったりします
高山病予防のダイアモックス(アセタゾラミド)の飲み方
くすり屋さん Kusuriya3.com.
一番使いやすい薬は
Acetazolamideアセタゾラミド(商品名 Diamoxダイアモックス)です。この薬を高地に上がる前に飲んでおけば山酔いを防止することができます。また症状が現れてからでも服用すれば早急に改善されます。この薬の作用により、血液が酸性となるために呼吸が刺激されて増加し、その結果高地に順応することができます。通常の投与量は250mgを1日2回高地に行く前の日から服用します。125mg1日2回でも同様の効果が得られて副作用が少なくなると言われていますので、私どもは125mg1日2回の服用をお勧めしております。
Dexamethasoneデキサメタゾンは副腎皮質ホルモン剤ですが、山酔いと高地脳浮腫の予防と治療に効果があることが知られています。この薬剤により高山病の症状は改善しますが、高地に順応する効果はありません。そのため、服用している間だけ症状を抑えますので、もし高地にいく途中で薬がなくなったら、高山病の症状が急に現れる危険があります。高地に旅行される方は、まず山酔いの防止のためにアセタゾラミドを服用して、激しい症状が出たときのためにデキサメタゾンを持っていた方がよいでしょう。投与量は6時間毎に4mgです。
Nifedipineニフェジピンは高地肺水腫を起こしやすい人に対して、高地肺水腫を予防し改善することが知られています。投与量は8時間毎に10mgです。
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